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| ≫子宮筋腫症例（開腹術）・友人Aさんの体験談 |
2008年3月に子宮筋腫が大きくなっている為、子宮と筋腫のみの摘出手術を受けた、友人Aさんの【子宮筋腫】体験談を、Aさんの了解を得て掲載しています。
・先ず、摘出したものは、子宮と、子宮筋腫×2個。
・手術方法は、開腹手術。
・合計で重さ1キロ強（1,180g)の子宮筋腫を摘出。
・摘出した子宮筋腫の大きさを文字で表現すると、
生まれたばかりの赤ちゃんの頭ぐらいの大きさの子宮筋腫が１つと、
握りこぶしよりやや小さめの子宮筋腫が１つ。
・摘出された子宮筋腫を目で確認したときの印象は・・・赤い肉のかたまり |
Aさんは、もともと、生理の軽い人で、
若い頃から、毎月の生理の期間は、3日か4日ぐらいで終わり、
生理痛もほとんどなく出血量も少なめ。
しかし、2006年の終わりぐらいから、生理の周期は変わらないが、
3日か4日で終わる毎月の生理期間が、7日ぐらいになり始めます。
そして、出血量も増えてきて、今まで使用経験の無い、
夜用ナプキンも使うようなぐらいの出血量になってきます。
しかし、本人としては、
”これでやっと世間でいうところの、生理期間1週間というものになったのかなぁ？
これで私も普通の人と同じぐらいの出血量かなぁ？”
というぐらいの認識のまま、特に病院に行く事もなく、普通に生活を続けます。。
手術後にAさんとの会話で、
生理の期間と出血量に変化が起こった時点で、病院に行っていれば、きっと筋腫も大きく育つことなく済んだろうし、子宮を摘出することなく、筋腫核出術でも済んだかもしれないね・・・
ということも、話の中に出てきました。
やはり、私もそうでしたが、生理時の出血量や痛みが増すということは、子宮か卵巣で何かが起きていると考える方が、間違いないのかもしれませんね。
あくまでも生理は7日間ぐらいというのは、一般的な期間であって、それが万人に当てはまるかというと、違うわけで、当然、長年経験してきている生理の期間、痛み、出血量が、後年になって増えるということは、異常であるという認識でいたほうが良さそうです。 |
そして、その後、2007年に入ってから、なんだか身体がだるいなぁと感じるようになり、その身体のだるさを感じるのが、どうも生理の周期と一緒にやってくるなぁとも感じるようになります。
私と同じ40代ですし、Aさん本人は、更年期障害かなぁ・・・などと思ってしまいます。
この、「更年期障害なのかなぁ・・・」という勘違いも、子宮筋腫の増大など、婦人科に関わる病気を発見するのを遅れさせてしまう落とし穴かもしれませんね。
確かに、更年期障害の症状にはいろいろあります。
しかしながら、生理の期間、痛み、出血量には、よく注意して観察していくことが必要かと思われます。 |
そして、さらに、2007年の夏も終わるというころから、おへその下付近に、ちょっと硬めの部分が触れて、腹筋を運動で鍛えてもいないのに、やけに腹筋があるなぁ・・・と、思い始めるのです。
その手に触れた硬いものが、子宮筋腫が育ち大きくなっているものだったのですね。
その硬いものに触れていた時点で病院に行っていれば、まだ子宮筋腫が1kgまでは成長していない段階で、手術できていたかもね、という話も。 |
2007年の秋になって、右側のお腹部分に痛みが走り始めます。
これも、生理と同じ周期で、生理前とか生理後に痛みが発生し、それとともに、身体のだるさが大きくなりだして、何か身体に異変があるのかなと思い、近くの内科を受診することとなります。。
そして、採血の結果、貧血気味であるということが判明。
鉄剤を処方してもらい、飲み始めます。
鉄剤を飲み始めると、ふらふらした身体のだるさは、改善されたそうです。
しかし、内科領域の病気ではないかもしれないので、総合病院に行くように指示されます。
そして、総合病院の内科を受診しますが、どうも産婦人科領域の病気かもしれないということで、産婦人科を受診。
そして、MRIを撮り、子宮筋腫が2個あるということが判明します。
これは、Aさんと同じ病室の方の話です。
その方は、子宮筋腫と気づかずに、貧血の治療として、1年ほど内科から処方される鉄剤を飲み続けてしまった結果、その鉄剤を栄養源として、体の中の子宮筋腫が育ちすぎてしまい、膨大な大きさの筋腫になってしまい、摘出手術は子宮以外の癒着部分も摘出するという、大変大きな手術となってしまいます。 |
医師からは、卵巣と卵管は残して、筋腫ごと子宮のみを摘出手術をすすめられます。
・年齢的にも更年期にさしかかってくる年代ということもある。
・出産も今後の生活の上で望んでいない。
・筋腫もかなり大きくなってしまっている。
・今後も筋腫は大きくなる可能性がある。
これら、すべてに納得の上で、子宮＋筋腫の摘出手術を受けることとなります。
 入院～子宮筋腫摘出手術の経過
入院は、手術の前日に入院してから10日目で退院となる。
1日目：手術前日に入院し、夜は下剤を服用し、夕食はナシ。
手術前日からリンパ浮腫や血栓予防のために圧力ストッキング着用。
2日目：午前10時から手術室に入室し、麻酔から覚めて部屋に戻るまで、
合計で約2時間30分。
3日目：看護師さん付き添いで立ち上がって歩く練習。
お腹の傷の痛みは脊椎麻酔の管が入っているので楽。
ガスが出て重湯から食事開始となる。
4日目：自由に立って歩く練習をするように言われ、積極的に歩く。
抗生剤等々の点滴の管も抜ける。
便秘にならないようにということで、ゼリー状の軽い下剤を服用。
朝晩2回服用を、間違って朝昼に服用してしまって、下痢がひどくなって、
下剤は中止となる。
5日目：下痢は落ち着く。
傷の痛みは、痛いときに飲んでいいという痛み止めの薬を、
朝だけ飲んで夕方まで持つぐらいまでに回復。
お昼過ぎに、傷テープをすべて剥がされて、シャワーを浴びる。
傷は、みみずが這っているような色と大きさ。
傷の場所は、おへそから恥骨までの間の半分から下。
6日目：前日に歩いて立って座って・・という時間を多くしすぎた為に疲れ、
この日は、あまり歩かないで、ベッド上で過ごす。
7日目：退院に向けての診察。
「特に貧血もひどくないし、出血もないので、予定どおり、
入院から10日目に退院としましょう」
と、主治医から告げられる。
8日目：傷もきれいだし、予定どおり、抜鉗は明日にしましょうと言われる。
9日目：退院を翌日に控え、ベッド周囲の片付けなどをして過ごす。
そして、抜鉗。
傷周りが少しだけ圧迫感から解放される。
10日目：退院
退院から9日後に、退院してから初めての診察。
病理の結果も全て良性です。
血液、その他もろもろの検査結果にも異常は認められないので、
この日の診察をもって完了。
| Aさんが子宮筋腫になってみて感じたこと |
・生理の出血継続期間が以前よりも増えたら、婦人科の病気を疑ってみる。
・生理の出血量が以前よりも増えたら、婦人科の病気を疑ってみる。
・おへそより下のお腹に、何か硬いものがあるなと感じたら、
内科だけを疑うのではなくて、婦人科の病気も疑ってみること。
・原因もわからないまま、貧血だからといって、鉄剤を服用し続けないこと。
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ねこ＞ 
