≫頼りになるホームドクター

術後１1目ぐらいから、食後に軽い吐き気が起きはじめていました。
看護師さんや先生に伝えても、いまひとつ原因がわからず、
抗生剤や痛み止めのほかに胃薬も飲んでいるので、とりあえず様子を見る程度だったのです。

ところが、音函は、何度かお話の中にも出てきているように、甲状腺の病気であるバセドウ病にもなっていたため、出すぎてしまう甲状腺ホルモンの量を調整するための薬、メルカゾールも飲んでいたのです。

日記をつけていた音函は、数日間を振り返ってみたところ、吐き気をもよおす日は、メルカゾールを飲んだ日であることに、気づいたのです。

それを看護師さんや先生に伝えたのですが、ちょうど６月に入ってすぐの土曜日で、外来は休診日だし、甲状腺専門医が不在なので、週明けまで待って欲しいと言われたのです。

しかし、吐き気はひどくなってきていて、何もしなくても吐き気があって、ビニール袋を持ち歩いていないと危ないぐらい、絶えず吐き気がきていたのです。

週明けの外科外来診察まで待てない音函は、
こっそり、この三つ目の病院を紹介してくれた、例のホームドクターである、クリニックのＫ先生に電話をして聞きました。

そうしたら、術後のストレスなどによって、一時的に甲状腺ホルモンの亢進が抑えられ、通常の値になることがあって、そこにさらに亢進を抑えるメルカゾールを飲むと、甲状腺ホルモンの値が下がり過ぎてしまうことがあり、急激に代謝が落ちすぎたりして、吐き気が起きている可能性もあるので、
メルカゾールは飲まないようにという指示をいただきました。

これは大変と思い、電話相談の内容をすぐに看護師さんに伝え、先生に伝えてもらって、甲状腺専門外来で診察を受けるまでは、メルカゾールを飲まないことにしたのです。

入院していても、ちゃんと相談にのってくれるホームドクターは、とても頼りになりました。

：退院してから、お礼の品（といってもお菓子でしたけどね）を持って、ホームドクターにお礼と退院の報告に行きました。